「SEO的にもサイトの表示スピード高速化は必須」、そんな言葉に重い腰を上げました。
読み込み時間が3秒超えると直帰率が急増し、結果的に上位表示も難しくなるみたいね
WordPressのテーマ変更を機に、1週間ほどサイトスピード改善に取り組んだので、結果を交え情報を体系化してお伝えします。
この記事でわかること
- サイト表示スピード改善に必須! でも見落としがちな「データベースの最適化」
- 初めてのデータベス最適化も10分で完了!「WP-Optimize」導入と設定方法
この記事を書いた人:これまでサイト表示スピード対策を後回ししてきた”うきわ”(@ukiwa_spt)です
サイトの表示スピードが遅いのはデータ容量の増え過ぎかも?
サイトの表示スピード改善にあたり、WordPressのデータベース最適化は盲点でした。
- データベース: 「あらゆるデータの収納箱」のようなもの
- データベースの最適化:不要な領域の削除
というのも、 PageSpeed Insights (ページスピードインサイト) で 指摘されなかったから。
「 PageSpeed Insight 」とは、Googleが提供するwebページの読み込み速度を測るツールで、「ページの読み込み時間を短縮するための改善項目」も教えてくれます。
以下のようなものです。
ブログ(Webサイト)の状況により「表示される改善項目」は違ってきますが、「 WordPressのデータベース 」関連は見当たらないような気がしました。
ちなみに、「データベース」のデータとは以下のようなイメージです。
データベース容量を圧迫する原因はさまざま。
たとえば、
- 記事や固定ページの増加
- プラグインの増加
さらに、削除したテーマやプラグインのデータの一部が残ってしまうことさえあります。
そうして残った不要なデータは自動で削除されないため、意識して定期的に削除する必要があるのです。
これが、
不要なデータベースのデータを削除 →「データベースの最適化」
だと思ってください。
普通にブログ運営するだけで、データ容量は徐々に圧迫され動作が重くなり、表示スピード遅延にもつながります。
WordPressブログ(Webサイト)を運用する人にとって、「データベース最適化」は避けて通れないルーチンワークです。
WordPressのデータベース最適化までわずか10分「WP-Optimize」
「データベース最適化」はレンタルサーバーの管理画面でも行えますが…、もっと簡単な方法が!
プラグイン 「WP-Optimize」 を使えば、10分ほどの作業でデータベース最適化が可能です。
わたしが運営するブログ(当ブログとは別)で、 データベース最適化前のPageSpeed Insights の表示スピードスコアがこちら。(100点が最速)
データベース最適化前
■モバイルでの表示スピード
■パソコンでの表示スピード
どちらもかなり悪い結果ですが、「モバイル」に関しては絶望的な表示速度です。汗
データベース最適化の結果、表示スピードスコアがどのように変化したか、後ほどお伝えします。
WP-Optimize導入とデータベース最適化の手順【完全図解】
流れは以下の通り、
作業時間は10分ほどです。
ただし、データベース最適化の前にUpdraftPlus(プラグイン)でのバックアップが推奨されています!
1.WP-Optimizeのインストール
WordPress管理画面のから「プラグイン」→「新規追加」
検索窓に「WP-Optimize」と入力し「インストール」をクリック。
「有効化」をクリック。
2.現状のデータベース使用量を確認
参考までに、現状の データベース使用量を把握しておきましょう。
WordPress管理画面に「WP-Optimize」が表示さているはずです。
「WP-Optimize」 →「データベース」をクリック。
「テーブル」タブを選ぶ。
一番下までスクロールして「データベースの合計サイズ」を確認してください。
わたしの場合、現状「145.43MB」のデータ容量でした。
3.「投稿リビジョン」と「データベーステーブル」の最適化
「最適化」タブを選び、「すべての投稿リビジョンをクリーン」の「最適化を実行する」をクッリク。
※投稿リビジョン:記事などの更新毎にバックアップされ蓄積されるデータ
続いて、「データベーステーブルの最適化」を行います。
これで「投稿リビジョン」と「データベーステーブル」 の最適化が完了です。
4.テーマやプラグイン削除後の不要データを削除
「テーブル」タブを選ぶ。
「インストールされていません」と表示されている項目の「削除」を1つずつクリックしていく。
その際、「本当に実行しますか」の画面が表示されるので、「I confirm・・・」に✔を入れ「このテーブルを削除」をクリック。
これでデータベースの最適化は完了です。
たったこれだけの作業で、145.43MBだったデータベースが「108.24MB」に圧縮されました。
その差なんと「37.19MB」、早くやっておくべきでした。汗
さらに「WP-Optimize」には、定期的に自動でデータベースを最適化してくれる機能があります。
定期的なデータベース最適化の設定方法
「設定」タブを選び、以下の①②をお好みで決定します。
- データ削除から除外する直近データの期間
- 自動で最適化を行う頻度と項目
ちなみに、わたしは以下のように設定しました。
- 残す直近データは「2周間」
- 更新頻度は「毎週」
- 自動最適の項目から「データベーステーブルの最適化」は✔を外す
自動のデータベース最適化で、知らぬ間にバグが起きてしまうのは嫌なので、「データベーステーブルの最適化」についてはしばらく手動で行う予定です。
手動での方法:「最適化」タブ→「データベーステーブルの最適化」→「最適化を実行する」
定期的なデータベース最適化の設定は以上です。
「PageSpeed Insights」によるサイト表示スピードの結果も以下のように改善しました。
データベース最適化前
■モバイルでの表示スピード
■パソコンでの表示スピード
データベース最適化後
■モバイルでの表示スピード
■パソコンでの表示スピード
パソコンでの表示スピードに変化は見られなかったものの、モバイルでの表示スピードが「20」→「37」に改善したのが大きかったです!
最適化直後の数値なので、「パソコンの表示スピード」ももう少し上がってくるかもしれません。
【WP-Optimizeによるデータベース最適化】まとめ
この記事のポイントはこちら。
- 「知らずに増加していく不要なデータ」を最適化し表示スピードアップ
- 「わずか10分」で「37MB」圧縮できたデータベース最適化の手順
- 2週間ごとに自動でデータベースを最適化してくれる設定方法
システム系に疎いわたしにとって、データベース関連の作業は何となく億劫でした。
これまでにあなたも「データベース最適化」をやっていなかったとしたら、ぜひ「WP-Optimize」で早めに取り組んでください。
管理画面などでの操作スピードも快適になりますよ!
あとデータベース最適化の前には、必ずバックアップをとっておいてください。
万が一バグったとき、6クリックでデータ復元できますので!