あなたが運営するブログ・ホームページの目的は何ですか?
Webサイトの目的には「売上」や「メールリスト獲得」といったものがあるよね
そこで、
- 売上・リスト獲得などに直結する
- リンク(ボタン)のクリック数を計測し、
- どれだけ目的を果たせているか見える化
する方法を解説します。
運用するWebサイトに、Googleタグマネージャーを導入していることが前提の内容です。
▼ブログ・ホームページにGoogleタグマネージャーを導入しアナリティクスと連携する方法
■記事内容の位置確認
※ウェブマーケティング:ウェブでの販売活動のすべて
なぜGoogleタグマネージャーを使うのか?
「Googleタグマネージャーを使う」と言っても、実際に計測するのはGoogleアナリティクスです。(以下、タグマネージャー・アナリティクスと呼ぶ)
アナリティクスでは、4つの目標設定が可能です。
- 到達ページ:任意のページの到達数(アクセス数)を計測
- 滞在時間:Webサイトの滞在時間を計測
- ページビュー数:1セッションあたりのページビュー数を計測
- イベント:リンクやボタンのクリック数などを計測
※目標設定:Webサイトで果たしたい目標を「見える化」したいときに役立つ設定
Googleアナリティクスの目標設定について、詳しくはこちらをご覧ください。
» ブログ・ホームページの目標達成に必須!アナリティクスで「到達ページ」を設定
アナリティクスとタグマネージャーを連携させることで、さまざまな計測設定がタグマネージャーの管理画面でできるよ!
Googleタグマネージャーとは、
データ解析の「タグ」をまとめて管理できるツール
です。
Googleタグマネージャーについて、詳しくはこちらをご覧ください。
タグマネージャー経由で、アナリティクスを利用するメリットはこちら。
- データ解析が楽になる
- Webサイトの表示スピードが遅くなりづらい
- データ解析のハンドルを握っておける
少し専門的な話で、わかりづらいかもしれません。
要は、Googleタグマネージャーを使うと、Webサイトの目的を果たすのに役立つ「分析や計測が楽になる」ってことね!
▼ブログ・ホームページにGoogleタグマネージャーを導入しアナリティクスと連携する方法
リンク(ボタン)のクリック数計測の設定方法
今回、クリック数を計測すのは、こんなリンク。
ECサイト「amazon」への外部リンクです。
テキストリンクだけでなく、
- ボタンリンク
- 画像リンク
- ダウンロードリンク
- アフィリエイトリンク
であっても計測可能です。
Googleタグマネージャーによる設定の流れは大きく3つ。
・変数=トリガーやタグを作るときの部品
・変数=あらゆるタイミングで、様々な計測を可能とする柔軟性の高い部品
・あらかじめ用意されたものを選ぶだけ(ここでは)
・トリガー=計測を発動させるときの条件
・タグを作るときの大きめな部品
・データ解析の「タグ」=あるデータを計測するための命令コード
・タグ>トリガー>変数のようなイメージ
・なので作成順序は、変数➜トリガー➜タグ
・作成した命令コードを稼働させる
聞き慣れない言葉ばかりかもしれせんが、このようにイメージしてください
それでは、リンクのクリック数を計測できるよう設定していきます。
まずはGoogleタグマネージャーへログイン。
計測したいWebサイトの「コンテナ名」を選択してください。
㊟Googleタグマネージャーの構造は「アカウント」と「コンテナ」に分かれている(アカウント>コンテナ)
Googleタグマネージャーのアカウント作成も、こちらで詳しく解説。
▼ブログ・ホームページにGoogleタグマネージャーを導入しアナリティクスと連携する方法
1.変数を選ぶ
「変数」を簡単に言ってしまえば、
タグ・トリガーを作るときに必要で、あらゆる場面で様々な計測を可能とする柔軟性の高い部品
です。
ここでの作業は、後に続くトリガー・タグ作成のために、部品となる「変数」を準備するイメージです。
1. 「ワークスペース」タブをクリック。
※すべての画像はクリックで拡大できます(戻す➜画像以外をクリック)
2. 左メニューの「変数」をクリック。
「組み込み変数」として、下記3つが表示されているかを確認。
- Click Text:「クリックしたテキスト」を指定
- Click URL:「クリックしたURL」を指定
- Page URL:「ページURL全体」を指定
※組み込み変数:最初は一覧表示されているだけの各変数を、トリガー・タグの部品として使えるようにするイメージ
表示されていない変数があるなら、右上の「設定」へ。
表示されていなかった変数にチェックを入れてください。
- Click Text
- Click URL
- Page URL
「組み込み変数」として表示されるようになります。
これで「変数」の準備が整い、トリガー・タグの部品として使えるようになりました。
2.トリガーを作る
「トリガー」を簡単に言ってしまえば、
計測を発動させるときの条件であり、タグを作るときの大きめな部品
です。
ここでの作業は、後に続くタグ作成のために、大きめな部品である「トリガー」を先に作っておくイメージです。
1. 左メニューの「トリガー」から、「新規」をクリック。
2. わかりやすいトリガー名を入力してください。
①トリガー名を入力
②「トリガーの設定」をクリック
3. クリック項目で「リンクのみ」を選択。
※クリック計測が目的のため
4. 「タグの配信を待つ」にチェクを入れてください。
※「タグの配信を待つ」:ユーザーが外部リンクへ移動する前に、クリックを正しく計測するための設定
5. ①~③の項目を選択・入力していきます。
①これらすべての条件がtureの場合にこのトリガーを有効化:トリガーを有効化するときの条件
「Page URL」・「正規表現に一致」・「.*」
を選択、入力してください。
※.*(ドット、アスタリスク)
※「Page URL」・「正規表現に一致」・「.*」 ➜ 計測するリンクがWebサイトのいくつかのページに存在しても、すべて計測するための設定
②このトリガーの発生場所
「一部のリンククリック」
にチェックを入れてください。
③イベント発生時にこれらすべての条件がtureの場合にこのトリガーを配信します:トリガーを配信するときの条件
「Click URL」・「等しい」・「計測したいURL」
を選択、入力してください。
※「このURL(リンク)だけを計測して」という設定
計測したいリンクのURLは、リンクの上で「右クリック」➜「リンクのアドレスをコピー」で確認可能です。
※Windowsの場合
- 待ち時間の条件:2000のままでOK
- 妥当性をチェック:チェックを入れないでOK
6. 画面右上の「保存」をクリック。
7. 入力した「トリガー名」が表示されます。
これで、タグを作るための大きめな部品である「トリガー」が作成されました。
3.データ解析の「タグ」を作る
データ解析の「タグ」を簡単に言ってしまえば、
あるデータを計測するための命令コード
です。
すでに準備した変数・トリガーを使って、知りたいデータを計測するための命令コードを作っていきます。
1. 左メニューの「タグ」から、「新規」をクリック。
2. わかりやすいタグ名を入力してください。
①タグ名を入力
②「タグの設定」をクリック
3. タグタイプとして「Googleアナリティクス:ユニバーサル アナリティクス」を選択。
㊟「Googleアナリティクス:GA4」とは、2023年7月1日までに移行が推奨されている新しいタイプのGoogleアナリティクス
4. ①~⑦の項目を選択・入力していきます。
①トラッキング タイプ:イベント※1
②カテゴリ:任意の名称を入力※2
③アクション:「Page URL」(右横のアイコンから選択)
④ラベル:「Click Text」「Click URL」の間に「:」を入力※3
⑤値:入力しなくてOK
⑥非インタラクションヒット:偽※4
⑦Googleアナリティクス設定:事前に作成したアナリティクス用の変数を選択※5
※1アナリティクスの目標設定「イベント」に該当するため
※2アナリティクスで表示される名称
※3:(コロン)は全角半角どちらでもOK
※4リンク(ボタン)から外部へ移動したユーザーを直帰扱いしない設定
※5タグマネージャーとアナリティクスを連携させるときに作成する変数
アナリティクス連携における、変数の作成はこちらをご覧ください。
▼ブログ・ホームページにGoogleタグマネージャーを導入しアナリティクスと連携する方法
5. 「トリガー」をクリック。
6. 先に作成した「トリガー」を選択。
7. 選択した「トリガー」が表示されたのを確認して「保存」をクリック。
これで、指定したリンクがクリックされたとき、計測するようタグ(命令コード)が作成されました。
この状態ではまだ、作成したタグは稼働しません。
4.タグを公開
指定したリンクがクリックされたとき、計測するためのタグを稼働させます。
1. 「公開」をクリック。
2. 今回どのような作業を行ったのか、わかりやすい名称を入力。
※「バージョン名」と「バージョンの説明」は同じ内容でOK
3. 今回の作業内容が表示されます。
これで、指定したリンク(ボタン)のクリック数が計測されるようになりました。
作成したタグが正常に動作するかの確認方法
計測するリンクを自らクリックしてみて、タイムリーに計測されると、設定が正しく完了しています。
アナリティクスの「リアルタイム」で確認可能です。
「リアルタイム」は、いまこの瞬間の状況を知れるレポートね!
それでは確認してみましょう。
1. アナリティクスの左メニューの「リアルタイム」➜「イベント」と進みます
㊟タグ設定したWebサイトのアカウントが開かれていることを要確認
2. イベントに関する画面が表示されます。
この画面は開いた状態にしておきます。
3. 別タブでタグ設定した画面を開き、リンクをクリックします。
㊟リンクをクリックする前に、念のため画面を再読み込みしてください(Windows:Ctr+F5)
3. イベントカテゴリに「任意の名称」が表示され、アクティブユーザー「1」が表示されれば、正しく設定できています。
これで、リンクがクリックされたとき計測され、そのデータが日々集計されていきます。
作成したタグ・トリガーの編集方法
作成したトリガー・タグは、タグマネージャーの管理画面上でいつでも編集・削除できます。
たとえば「タグ」を編集・削除したいとき、
1. 「ワークスペース」タブを開き、左メニューの「タグ」をクリック。
2. 編集したいタグにチェックを入れると、右上に編集・削除ボタンなどが表示されます。
作成したタグ・トリガーの編集は、上記ボタンから行ってください。
日々の集計データ確認方法
計測するクリック数のデータは、いつでも簡単に確認できます。
1. Googleアナリティクスの「行動」➜「イベント」➜「概要」と進んでください。
2. これまでのリンクのクリック数などを確認可能です。
Googleタグマネージャー関連の書籍は多くないですが、学ぶならこういったところ。
【売上・リスト獲得に直結するリンク(ボタン)のクリック数を計測する方法】まとめ
この記事のポイント
- Googleアナリティクスの目標設定とは?
・Webサイトで果たしたい目標を「見える化」したいときに役立つ設定 - 目標設定は4種類
・到達ページ
・滞在時間
・ページビュー数
・イベント - イベント機能でリンク・ボタン・アフィリエイトリンクのクリック数も計測可能
- Googleタグマネージャー経由で目標設定を行うメリット
・データ解析が楽になる
・Webサイトの表示スピードが遅くなりづらい
・データ解析のハンドルを握っておける - リンクのクリック数計測の設定の流れは大きく4つ
・「変数」を選ぶ
・「トリガー」を作る
・データ解析の「タグ」を作る
・「タグ」を公開 - 作成したトリガーやタグはあとから編集・削除も簡単
Googleタグマネージャーを使うと、コンバージョンに直結するリンク・ボタンのクリック数が一目瞭然。
あるデータを計測するためのタグ作成などは、Googleタグマネージャー経由でやるとホント楽だよ!
ブログ・ホームページの目的を「見える化」して、日々の運営の励みにしながら、どんどん結果を出してくださいね!